湿疹

脂漏性湿疹

脂漏性湿疹とは、皮脂腺が発達している部位で起こりやすい皮膚疾患で、乳幼児期に起こる「乳児脂漏性皮膚炎」と、乳児以外が発症する「成人型脂漏性皮膚炎」に分けられます。乳児脂漏性皮膚炎は、乳児期に発症し、生後半年ほど経過すると自然治癒しますが、成人型は慢性化し、治りにくいのが特徴です。

脂漏性湿疹の原因は、遺伝、過労やストレス、睡眠不足、脂肪分や刺激物の取りすぎ、マラセチアという真菌の増加、皮脂過多によるものが考えられます。症状は、頭部や顔に赤み帯びた湿疹、皮膚が剥がれおちる落屑(らくせつ)、軽いかゆみを伴います。顔に症状が出た場合は、湿疹や落屑などで早目に症状が確認できますが、頭部に発症した場合、毛髪によって紅斑などが確認しにくく、落屑があっても福家と勘違いしてしまう可能性があります。脂漏性湿疹に伴う落屑は、皮膚が剥がれる量が多くなるため、普通のフケよりも多くなります。

脂漏性湿疹はおもに乳児と高齢者に多く発症する可能性があります。乳児に発症した場合、アトピー性皮膚炎に移行する可能性があるので、早めの治療が大切になります。

脂漏性湿疹の治療は、外用抗真菌薬の使用が有効で、尿素ローションを併用すると効果的です。湿疹がひどい場合は短期間のステロイド剤を使用する場合もあります。全身療法としては、抗ヒスタミン剤の内服、ビタミンB2やビタミンB6の服用で予防的効果を促します。

脂漏性皮膚炎を予防するためには、皮膚を清潔に保つ、脂肪分の多いもの、香辛料などの多量摂取を避ける、バランスのとれた食事と規則正しい生活で免疫力を高めることが効果的です。

脂漏性湿疹は長期間の治療が必要になりますが、皮膚を清潔に保ち、免疫力を高めることで脂漏性湿疹は完治することができます。