あせも・アトピー性皮膚炎
症状
アトピー性皮膚炎は、乳幼児期に発症しやすく、患者の約8割が5~6歳までに発症します。かつては成長するにつれて自然治癒すると考えられていましたが、成人になっても症状が長引く、また成人してから発症・再発するといったことが増加しています。
症状の特徴も、児童期までは湿潤タイプの湿疹がおでこや目の周り、頬、耳たぶの付け根などの顔を中心とした部分に現れるのに対し、児童期以降では乾燥した湿疹に変化し、表面が粉をふいたように白くなる、皮膚が熱くなり、首周りやひじ、ひざの裏側などへ移ります。また、耳切れという耳の付け根が切れてしまう現象もみられ、これらの症状が通常左右対称にできます。
アトピー性皮膚炎の合併症として、伝染性膿痂疹(とびひ)、伝染性軟属腫(水いぼ)、カポジ水痘様発疹症などの感染症、貨幣上湿疹という、強いステロイド外用薬を使用しないと治りにくい湿疹があります。
アトピー性皮膚炎に似た症状には、特定物質と直接接触したことで起こる「接触性皮膚炎」、皮膚に皮脂を好むカビが繁殖することで引き起こされる「脂漏性皮膚炎」、皮脂などが不足することで皮膚が乾燥し、乾皮症と呼ばれる症状に移行、その一部から湿疹を生じる「皮脂欠乏性湿疹」、皮膚が角化する「乾癬(かんせん)」、皮膚の表面が魚のうろこのように固くなって剥がれおちる「魚鱗癬(ぎょりんせん)」があります。
ごくまれにですが、「皮膚リンパ腫」という皮膚の腫瘍もあります。アトピー性皮膚炎との区別は、アトピーができやすい肘や膝などに、慢性的な皮膚の炎症やかゆみ(目安として2か月以上)があるかで判断ができます。