あせも・アトピー性皮膚炎

原因

あせもは漢字で「汗疹」と書き、文字通り汗が原因による湿疹を言います。皮膚の表面には汗を作り出し、体温を調節する機能を持つエクリン腺が200~400万個あります。エクリン腺で作られた汗は、汗腺を通って皮膚上に出ますが、汗腺の出口が大量の汗や垢、埃などで塞がれていると汗は皮膚上には出ず、皮膚内で汗が出てしまうことであせもを発症します。

あせもには、過度の日焼けや高熱などで大量に発汗した後、汗腺が詰まることで膨張し、圧力がかかって皮膚内に溜まった汗が表面に押し出されて発症する「水晶様汗疹」、あせものうち最も多くみられる赤い発疹とかゆみがある「紅色汗疹」、皮膚内側の表皮、真皮に汗が詰まることで湿疹が発症する「深在性汗疹」があります。

水晶様汗疹は、主に顔や額、顎、首、胸部に直径約1~3mmの、白っぽい透明感のある小さい水ぶくれができる汗疹です。汗が引くと、1~数日で自然に皮膚が破れて治ります。一般的な汗疹のような、赤い発疹、かゆみは伴いません。乳幼児に多くみられる症状ですが、高熱を出した大人でもなることがあります。

紅色汗疹は最も多くみられる汗疹で、一般的に「あせも」というと、紅色汗疹をさします。高温多湿の環境下での労働、汗をかきやすい肥満体質の人、乳幼児に多く発症し、特に夏場6~9月に多く見られます。

大量に発汗したために汗腺が詰まり、皮膚表面へ汗を排出することができなくなり、汗腺周囲が炎症を起こすため、かゆみのある発疹が発生します。発疹の大きさは1~3mmの赤い湿疹で、小さな水ぶくれを伴うこともあります。熱感と酷いかゆみがあり、発汗するとチクチク、ピリピリした感覚があります。首や腋、陰股部、間接など特に蒸れやすい部分に発症します。

深在性汗疹は、皮膚内部の表皮、真皮に汗が詰まることで湿疹などが発生するあせもで、紅色汗疹の症状が進行したものです。紅色汗疹の赤い湿疹があっても放置することで悪化し、発汗による体温調整がうまくいかないことで、青白い平らな湿疹が皮膚の深層部で発症し、体内に熱がこもることで熱中症を発症することがあります。熱中症以外にも、全身の倦怠感、めまい動悸などを生じることが多く、体の広範囲に平らな発疹ができます。